九州自然歩道(JR木葉駅〜河内町野出)
ルート:JR木葉駅→田原坂→西安寺地区→吉次峠→三ノ岳・二ノ岳→野出地区
登山日:2006年2月5日
登山口:熊本県玉東町
天候:晴れ
テーマ:九州自然歩道の旅
ガイドブック:『九州自然歩道 新ガイド(中)』
パーティ:単独
時間記録:7時間35分
登山日:2006年2月5日
登山口:熊本県玉東町
天候:晴れ
テーマ:九州自然歩道の旅
ガイドブック:『九州自然歩道 新ガイド(中)』
パーティ:単独
時間記録:7時間35分
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08:20 JR木葉駅 09:15-10:00 田原坂 10:30 JR田原坂駅 10:55 横平山 11:35 半高山 |
11:55-12:55 吉次峠 14:05 三ノ岳 14:30-14:40 二ノ岳 14:55-15:10 野出バス停 15:55 追分バス停 |
【西南戦争の歴史を辿る道】
JR木葉駅から九州自然歩道の前回の続き(2006.1.15日記)を辿る。本日のコースは西南戦争関連の歴史にたくさん触れることのできるコースである。
JR木葉駅から東に国道を歩いていくと少し国道から逸れた場所に「高月官軍墓地」と「丸田公園(有栖川宮御督戦跡)」がある。現地案内板によると木葉城の跡を丸太公園としたようだ。国道に戻り、正念寺(官軍病院跡)のムクノキの大木などを見てたんたんと歩く。境木バス停の「田原坂攻撃官軍第一線」の石柱を見ると田原坂への分岐は近い。
JR木葉駅から東に国道を歩いていくと少し国道から逸れた場所に「高月官軍墓地」と「丸田公園(有栖川宮御督戦跡)」がある。現地案内板によると木葉城の跡を丸太公園としたようだ。国道に戻り、正念寺(官軍病院跡)のムクノキの大木などを見てたんたんと歩く。境木バス停の「田原坂攻撃官軍第一線」の石柱を見ると田原坂への分岐は近い。
【九州自然歩道 田原坂・二の岳コース】
このコースは、玉東町木葉駅を起点として、南東に延び金峰山麓、河内町野出に至る総延長21KMの史跡探勝コースです。日本国最後の内乱、西南の役の三大激戦地(田原坂・横平山・吉次峠)にまるわる幾多の戦跡、墓地、記念碑、公園等が点在しています。また、周辺に広がるみかん園や森林地帯の三の岳、二の岳(熊岳)を経て野出に至る。途中、幾つかの展望所から阿蘇の連峰や有明海、雲仙岳が眺望され、まさに鳥瞰図です。環境庁熊本県(現地案内板より)
国道から九州自然歩道の案内板を見ると田原坂への分岐である。近くには植木町指定文化財の眼鏡橋もある。田原坂は一の坂、二の坂、三の坂と続く。自衛隊が地図読みか何かの訓練をしていた。しばらく自衛隊と併走する。案内板の通り、二ノ岳や雲仙岳の眺望がすばらしかった。
【田原坂古戦場】
わが国最後の内乱、西南戦争の古戦場です。熊本城篭城軍を救援しようと南下する政府軍とこれを阻止しようとする薩軍が死闘を演じたところで、当時の田原坂は熊本市へ通ずる唯一の拠点であり、そのために明治10年(1877年)3月4日から17昼夜にわたり、白兵戦が繰り広げられたのであります。死傷者4000余を出したこの丘も、現在は公園化され、記念碑等が建てられています。(現地案内板より)
資料館や復元された弾痕の家(西南戦争戦災の土蔵)を時間をかけて見る。当時の激しさを感じて田原坂古戦場を後にした。
【七本柿木台場薩軍基地】
JR田原坂駅に向かって広い農道を歩いていくが、畑の中に放牧された牛がいて驚く。案内板に従って大通りを歩いていくと七本柿木台場薩軍基地に着く。ベンチもあり、吉次峠や半高山、横平山の展望地になっていた。ここから自然歩道がよく分からず少々時間がかかってしまったが、坂を一気に下ると田原坂駅に着いた。
【横平山】
田原坂駅を過ぎると、「→吉次峠4.5KM」の案内を見て再び高度を上げていく。途中の三叉路でVターンしてみかん畑を抜けると標高144mの横平山に着いた。展望台があったが、自衛隊の訓練に使われていて登ることはできなかった。二ノ岳方面の展望も良い。
横平山の戦跡……明治10年(1877年)、西南の役の三大激戦の一つ薩軍の抜刀隊が活躍した古戦場で、今でも当時の塹壕の跡が残っている。この戦闘で官軍の死傷者は合計224名。(現地案内板より)
【半高山】
みかん畑の間の細い道を歩いていく。距離の書かれた案内柱が立っているので道は間違っていないはずだが、一箇所見落としてしまい、行き止まりになってしまった。コンクリートで舗装された急勾配の場所である。すぐに戻れる距離ではあるが気をつけないといけない。正しい道は雑草で覆われていた。分かりにくいので皆さんよく間違われているのではないだろうか。
さて正しい道に入ったものの、ここから先も分かりにくい。みかん畑の中を歩いていくのだが、農道が細かく分岐されているので、逐一自然歩道の案内板が立つわけが無い。メインの道を見極めながら感性で歩く。一箇所間違えて舗装道路に下りてしまったが、アンテナの立つ道が正解だったと後で知る。玉東町と植木町の町境を過ぎていよいよ半高山への登り道となる。
同じくみかん畑の作業道を歩くことになり、分かりにくい箇所もあるが、どんどん展望がよくなっていくので気持ちが良かった。標高294mの半高山に到着。三ノ岳の半分の高さなので半高山というのだという。阿蘇連峰だろうか、素晴らしい展望が得られた。
さて正しい道に入ったものの、ここから先も分かりにくい。みかん畑の中を歩いていくのだが、農道が細かく分岐されているので、逐一自然歩道の案内板が立つわけが無い。メインの道を見極めながら感性で歩く。一箇所間違えて舗装道路に下りてしまったが、アンテナの立つ道が正解だったと後で知る。玉東町と植木町の町境を過ぎていよいよ半高山への登り道となる。
同じくみかん畑の作業道を歩くことになり、分かりにくい箇所もあるが、どんどん展望がよくなっていくので気持ちが良かった。標高294mの半高山に到着。三ノ岳の半分の高さなので半高山というのだという。阿蘇連峰だろうか、素晴らしい展望が得られた。
【吉次峠】
半高山から下るとすぐに吉次峠に着く。峠に石碑、高台の公園に上るとまた別の案内板が立っている。以下現地案内板より。
明治10年西南の役の三大激戦地の一つである。薩軍(熊木隊)の武将 佐々友房(当時24才)は、隊員と共に死を決意して道端の楠木を削り、「敵愾隊悉く此の樹下の死す。」と記したといわれるが今はその樹はなく、「君見すや吉次の剣は城よりも険なり。」と奮戦の詩を残している。
明治10年西南の役の三大激戦地の一つである。薩軍(熊木隊)の武将 佐々友房(当時24才)は、隊員と共に死を決意して道端の楠木を削り、「敵愾隊悉く此の樹下の死す。」と記したといわれるが今はその樹はなく、「君見すや吉次の剣は城よりも険なり。」と奮戦の詩を残している。
【篠原国幹戦死の地】
吉次峠から篠原国幹戦死の地に向かうべきだったが、三叉路で右の道を採ってしまい大きく時間をロスしてしまった。正しくは三叉路で左に行くべきだった。この地点に案内板は無い。正しい道に入ってからは案内板がマメに立ち困惑する。集落を抜けて篠原国幹戦死の地を過ぎると竹林の変形交差点があり、案内板に従ってVターンする。この辺りから勾配がきつくなる。三ノ岳登山口になっている広場に到着すると、ここから地道となる。林道が他にもあるが、「三の岳観音←奥の院」の道が正解。所々にまだ雪が残っていた。
【三ノ岳観音】
NTT Docomoのアンテナを過ぎると三ノ岳観音に着く。ここからクロカンコースに入るといよいよ登山道となる。整備された階段の脇には自然観察のための解説板が立っていて勉強しながら歩ける。クロカンコース入り口には以下のような解説板が立っている。
九州自然歩道 野出・田原坂コース
この自然歩道は、金峰山探勝のコースと結ぶ家族向きのコースです。右の山路を登りながら自然林と人工林が交差する山間を通りぬけると金峰山を主峰とする三岳(681m)二岳(685m)の山々が裾野を広げ、段々畑にはみかん園も見られます。遠くには波静かな有明海を隔て雲仙岳を眺めかすかに天草の島々も望めます。途中野出部落の中央には、夏目漱石ゆかりの地、野出越え峠の茶屋跡があります。距離3.35km、ゆっくり歩いて約1時間30分の道のりです。沿線の随所には、自然を学ぶよう解説板19ヶ所を設けました。又左の山路は明治10年西南の役古戦場吉次峠に通じ距離6.4kmゆっくり歩いて1時間40分の道のりです。環境庁熊本県(現地案内板より)
この自然歩道は、金峰山探勝のコースと結ぶ家族向きのコースです。右の山路を登りながら自然林と人工林が交差する山間を通りぬけると金峰山を主峰とする三岳(681m)二岳(685m)の山々が裾野を広げ、段々畑にはみかん園も見られます。遠くには波静かな有明海を隔て雲仙岳を眺めかすかに天草の島々も望めます。途中野出部落の中央には、夏目漱石ゆかりの地、野出越え峠の茶屋跡があります。距離3.35km、ゆっくり歩いて約1時間30分の道のりです。沿線の随所には、自然を学ぶよう解説板19ヶ所を設けました。又左の山路は明治10年西南の役古戦場吉次峠に通じ距離6.4kmゆっくり歩いて1時間40分の道のりです。環境庁熊本県(現地案内板より)
【三ノ岳】
三ノ岳山頂で一本立てる。先客が一人いたがすれ違いとなったので静かな山頂を楽しむ。有明海の展望が素晴らしい。
【天水草枕の森】
三ノ岳から一気に下ると舗装された林道に出合う。この辺りは「豊饒の有明海を育む『天水草枕の森』」として整備されているようだ。しばらく歩くと二ノ岳へと続く細い登山道(作業道?)に分岐する。
【二ノ岳(熊ノ岳)】
三ノ岳の時と同様、登山道の脇には自然観察のための解説板がたっている。写真のような急階段を登りきるとニノ岳山頂。三ノ岳や麓の展望が素晴らしい。有明海も見える。数人の登山者が居たので会話を楽しんだ。
【野出へ】
ニノ岳山頂から野出に向かうが、山頂直下の下りの分岐がやや分かりにくいので注意が必要だ。クロカンコースに入るのが正解。後はほぼ一本道で「二岳・三岳・聖徳寺 登り口」と書かれた野出の登山口に降りられる。さらに下ると野出バス停があり、集落に着く。自動販売機や地図などが設置してある。
峠の茶屋跡に寄り道した後、南下を目指すが、道が複雑でさっぱり分からない。昔の自然歩道と現在の自然歩道は道が変わっているようでさらに混乱する。ガイド本、地形図、現地案内板、すべてが違う道を示している。
岩戸観音へと続く昔の道をしばらく探したがどうやっても分からないので観念。現在の自然歩道をたどる。夏目漱石の草枕道と同じ道となっているようだ。野出バス停は五叉路なので、口で説明するのは難しいが、少し降りたグラウンドから大通りに沿って歩いていけば良い。この辺りは案内板が少ないので初めて来る人には難しいと思う。
峠の茶屋跡に寄り道した後、南下を目指すが、道が複雑でさっぱり分からない。昔の自然歩道と現在の自然歩道は道が変わっているようでさらに混乱する。ガイド本、地形図、現地案内板、すべてが違う道を示している。
岩戸観音へと続く昔の道をしばらく探したがどうやっても分からないので観念。現在の自然歩道をたどる。夏目漱石の草枕道と同じ道となっているようだ。野出バス停は五叉路なので、口で説明するのは難しいが、少し降りたグラウンドから大通りに沿って歩いていけば良い。この辺りは案内板が少ないので初めて来る人には難しいと思う。
【石畳の道】
大通りを下っていくと「石畳・金峰山北登山口→」と書かれた白黒の看板が見える。近づいてみると緑色の看板もあり、果たして自然歩道の看板であった。ここからみかん畑の中に入っていくと石畳の道となる。竹林と石畳の組み合わせは趣があり、歩いていて気持ちが良かった。石畳の道が終点には夏目漱石の句碑「家を出て師走の雨に合羽哉」があり、しばらくすると県道に出る。県道の出合いには写真のような目立つ看板がある。追分の交差点で休憩し、時計と相談した結果、本日の自然歩道散策はここまでとした。バスの本数が少ないので熊本駅までジョギングで向かった。
【感想】
- 西南の役を辿る歴史感たっぷりの行程であった。大満足!